システムトレードでシステムを構築していく過程で、ドツボにはまりやすい問題として
条件付き確率があげられます。条件付き確率とは、たとえば、ある事象①が起こった
という条件下で、別の事象②が起こる確率をもとめることです。
ですので、こうしたことから、この場合の確率は全標本空間におきまして上述した事象
②が起こる確率とは明らかに異なります。
実際に市場にてにほとんどの場合は、事象①と事象②とは独立していないからなので
すが、実際には混同している場合が少なくありませんのでことさら注意が必要です。
たとえば、株式投資であれば、まずある銘柄をセカンダリーで買い、ある程度保有して
から売ると儲かるとします。また、スモールキャプの
銘柄のバランスシートを分析する
ことによって特定のバリュー指標に着目します。
そして、それらを買うと儲かるとかいったアプローチは、市場が過熱していたり、市場
全体のバリュエーション評価が低いのであれば正しいと判断します。
もちろん、そうでない場合は正しくないわけです。このように、ごく限られた領域にしか、
絶対的な妥当性を持つことができないので、トレーダーとしての立場から、事象②が
起こることを期待する前に、事象①を確認することです。
こうしたことから仮に
先物取引での
システムトレードも、さまざまな情報に気を配り
ながら分析を行う作業が必要とされます。
一度ルール化された後は何も考えずに従ってトレードしているだけでは残念ながら
長期的に良い
トレードを期待することはできないと思います。
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