ユーロ圏の経済が大混乱となっていまして、なかでもギリシャ、ポルトガル、アイルランドは
本当に深刻な状況にあります。連日のようにマーケットを揺るがしています。
先物取引だけでなく、投資するうえでこれらの情報を無視することができません。
そうしたなか、ムーディズがアイルランド国債を「Baa3」から「Ba1」に引き下げました。
これにより、欧米の金融市場は大混乱となり、一時対米ドルで円は1ドル=78円まで円高が
進んだわけですが、これでギリシャ、ポルトガル、アイルランドの国債は揃って投資不適格
になりました。今後イタリア、スペインに波及する可能性も同時に高まっています。
「転載開始:時事通信」
『アイルランドを「投資不適格」に=米ムーディーズが格下げ』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110713-00000016-jij-int
米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは12日、アイルランドの国債
格付けを「Baa3」から投資不適格級とされる「Ba1」に1段階引き下げたと発表した。
欧州連合(EU)などからの追加支援の必要性が高まっていることなどが理由。
見通しも引き続きネガティブとし、さらなる格下げの可能性を示唆した。
格付け大手でアイルランドを投資不適格級に格下げしたのはムーディーズが初。
ギリシャをはじめとする欧州の信用不安が高まる中、同社は今月に入りポルトガルも
投資不適格の「Ba2」に格下げしている。
「転載終了」
アイルランドは、ギリシャとポルトガルの後を追う格好で財政が悪化し続いていまして、
政府の歳出を大幅に減らして財政の健全化を必死で図っています。
しかし、格付けが引き下げられたりすれば、国債が売られるので長期金利が上がって
しまい、融資を受けても利払いの支払いだけで終わってしまいます。
これでは、財政健全化に向けて動き出すことが困難です。
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