商品先物取引、先物取引、為替、株式などの各市場で実際に大き
な力を誇っているのが機関投資家などの大口の投資家です。
機関投資家の多くが各市場を渡り鳥のように渡りあるきます。こうし
た背景には機関投資家の多くが常に割安な投資対象を探している
点が大きな要因としてあげられます。
ですので、商品市場が下がれば株式市場が上がり、株式市場が下
がれば商品市場全体が上がるといったことが繰り返されます。
場合によっては全ての市場が上昇したり下落する場面もありますが、
大抵は独立した動きを見せています。
こうした相関関係、逆相関関係などがそれぞれの相場を刺激しあう
わけですが、この部分をないがしろにされています。
商品先物取引でシステムトレードを組むのであれば、商品市場だけ
に限定した条件を設定し、株式投資でシステムトレードを組む場合
も株式市場全体と個別銘柄に関する条件だけを設定します。
当然のことながら、これだけですと、上述した理由から十分であるは
ずがありません。今現在のような金融危機で市場全体が揺れ動いて
いる状況下では、ちょこまかした動きが活発化します。
ですので、場合によっては全く相場と正反対な動作を示し、意味もな
く悩むことになってしまいますので、大きな視野をもって相場を取り
囲む動きに対しても注意する必要があります。
一見すると各市場は単独で動いているように思われるかもしれませ
んが、実際には一つでつながっていますので注意が必要です。
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