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スプレッド取引の仕組みと特徴について - 先物取引ではじめるシステムトレード入門





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スプレッド取引の仕組みと特徴について


一般的にスプレッド取引とは同じような対象に対して売りと買いを同時に行う取引手法
のことです。そして今現在、トレーダーの中にはこのスプレッド取引に特化して取引を
行なっている方も少なくありません。


ちなみにスプレッドは大きく3つに分けることが出来ます。



<市場スプレッド>

同じ商品、同じ限月で違う市場間で取引する。



<商品スプレッド>    

同じ市場、同じ限月で違う商品間で取引する。



<限月スプレッド>

同じ商品、同じ市場で違う限月間を取引する。



上述させていただいた商品スプレッドの中でも原油ガソリンのように原料と製品の関係
にある商品の間のスプレッド取引を『原料と製品間のスプレッド』といいます。



そして『原料と製品間のスプレッド』は、原料を製品化する為のコストから考慮してスプレ
ッドが適正であるかどうか判断することが可能となっております。



次に、限月スプレッドの中でも期近の限月を買い、期先の限月を売る取引を『ブル・スプ
レッド』といいます。



スプレッド取引は、通常納会日までにスプレッドがポジションを持っているポジションと逆
に動いた場合におきましては、損抱えたまま取引を終えることになります。



『ブル・スプレッド』は、期近の限月を買うことによって、スプレッドがポジションと逆に動い
た場合に有効とされています。



期近限月が納会を迎える際に現物を受けて、実際に売っている期先限月が同様に納会
を迎えるにあたって、その現物を引き渡すことが可能となっております。



このため、『ブル・スプレッド』はよく『リスク限定的なスプレッド』ともいいます。



また、実際に期近を売ることで、期先を買うスプレッド取引を『ベア・スプレッド』といいます。



『ベア・スプレレッド』では期近で現物を受けて期先で引き渡すことができないことから、
取引のリスクは『ブル・スプレッド』のように限定することができません。



スプレッドを用いた取引方法には、スプレッドの季節による周期性を利用した方法や、急激
にスプレッドが変動した後の価格変化のパターンを利用する方法などがあります。



現物を受けることができる貴金属で期近限月が期先限月に対して大きく割安になった場合
に『ブル・スプレッド』を仕掛けることとでどのような効果が得られると思いますか?



商品取引の中でも小さなリスクで確実な利益を得る数少ない機会であるとされています。



スプレッドは単純な売りや買いのポジションよりも、価格変動の大きさが少ないとされて
いる特性を生かして、ヘッジの手法として用いられる場合が少なくありません。



しかし、投機を目的としてスプレッドのポジションを組む場合には、スプレッドの価格変動
が小さいことがネックとなります。



このため、単純な売りや買いのポジションよりも大きなポジションにしなければ、満足な
利益を得ることが出来ません。



ですので、スプレッドのポジションは単純な売りや買いのポジションと同様のリスクを
結果として負うことになります。



スプレッド取引を行うにあたって、スプレッドだからといって通常の取引よりもリスクが
少ないわけではありません。


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